ニキビは足にもできる
ニキビは顔に発生するイメージが強いと思います。
それ故、「本当に足にニキビができるの?」と多くの方が感じているかもしれません。
しかし、実際にニキビが足にできることもあるのです。
ということでこの項では、「足ニキビの原因と治療法」について触れてみたいと思います。
足ニキビの原因
足ニキビの発生には、3つの原因が考えられます。
○毛穴の詰り&過剰な男性ホルモン
ニキビは毛穴に古い角質が詰まり、皮脂が溜まることによって発生します(アクネ菌)。
特に男性ホルモンが過剰になると、皮脂の分泌量が増えます。
当然のことですが、足がニキビを発生しない理由はありません。
足は衣類に覆われているため、蒸れやすく汗もかきやすい環境にあるからです。
○洗浄不足&ムダ毛処理
仮に足を丁寧に洗ってムダ毛処理をしたとしても、足の裏側は剃り残し(洗い残し)が多くあります。
そしてそれが原因で足の毛穴に古い角質が溜まり、毛穴を詰まらせてしまうことになります。
○肌に潜む常在菌
人間の肌には、常在菌が存在しています。
例えば足にはカビの一種であるマラセチア菌が常在していて、そのマラセチア菌は皮脂と湿気が多い環境を好みます。
足がマラセチア菌にとって、最高の環境であることはいうまでもありません。
足ニキビの治療法
では次に、足ニキビの治療法について考えてみたいと思います。
○ホルモンバランスを整える
人間は強いストレスを感じてしまうと、男性ホルモンが増幅するといわれています。
それ故、私たちはストレスを発散することによって、ホルモンバランスを整える必要があります(規則正しい生活習慣の実現)。
○抗生物質と抗菌薬
仮に足ニキビの症状が悪化した場合、早急に皮膚科を受診することをお勧めします。
そして足ニキビの処置に対して、皮膚科は「抗生物質のダラシンTゲル/抗菌薬のアクアチムクリーム」(外用薬)を処方します。
それでも症状の悪化が改善しない場合、「ミノサイクリン/ロキシスロマイシン」などの抗生物質の内服薬が処方することになります。
最後に一言。
足ニキビも顔にできるニキビと同じように、絶対に潰してはいけません。
何故なら足ニキビを潰すことによって、色素沈着を引き起こしニキビ跡を残すことになるからです。
身体のどこに発生しても、ニキビはニキビです。
そのことを肝に銘じて頂きたく思います。