ニキビができる大きな原因は皮脂が過剰に分泌されることで毛穴が詰まってしまうことですが、皮脂の分泌には皮脂腺が深く関わっています。
では皮脂腺にはどのような働きがあるのでしょうか。
ここでは皮脂腺とニキビとの関係についてご紹介します。
皮脂腺とは?
皮脂腺は皮脂を生み出す器官であり、顔のTゾーンに多く存在しています。
ほとんどの皮脂腺は肌の真皮にあり、毛包(毛嚢)と呼ばれる大毛根を包む袋状の上皮組織と一緒に存在しています。
皮脂腺は汗腺と間違われやすいですが、汗腺とは開きやすいのに対して皮脂腺は開きにくい性質があります。
皮脂腺はワックスエステル、スクワレン、トリグリセリドなどといった油分からできており、成人で1日に1~2gの皮脂を作っています。
皮脂腺から分泌される皮脂は毛包から皮膚表面に出て行き、それが汗と混じることで皮脂膜となり肌を様々な刺激から守っています。
皮脂腺とニキビとの関係について
皮脂腺で作られた皮脂は皮膚の表面に排出されて皮脂膜を作りますが、過剰に分泌されてしまうと毛穴が詰まる原因となります。
毛穴が詰まってしまうとそこにアクネ菌が増殖して白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビなど様々なニキビを発症してしまいます。
皮脂膜の働きにはストレスやホルモンバランスが影響しており、ストレスがたまったりホルモンバランスが乱れることで皮脂が過剰に分泌されます。
そのためニキビを発症させないためには皮脂膜の働きを正常に保つことが大切で、日々の生活を規則正しくして適度にストレスを発散する必要があります。
また皮脂腺はTゾーンに多く分布していることから脂性肌に傾きやすい傾向がありますので、毎日の洗顔で余分な皮脂や汚れをしっかりと落として十分に保湿することも大切です。
正常な皮脂腺の働きをキープしてニキビのない美しく健やかな肌を目指しましょう。